The Harvest of the Year 2012
(Jul. - Dec.)

2012年の収穫ベスト10 (下半期分)
(順不同)
Duncan Mackay - Chimera (RSA LP)
長年探していた、Duncan Mackayのファースト・ソロ・アルバム。南アフリカ・オリジナル盤です。
今ではCD化もされ、LPもリイシューされて、オリジナル盤の存在意義は多少薄れがちではありますが、やはりオリジナル・ジャケットの手触りなどは、格別なものがあります。後期10ccやEricのソロで聴かれるプログレッシヴな音色が、74年のこの作品でも聴くことができます。
珍しい割にはオークションで何度も遭遇していますが、ずっと連敗中でした。今回、予算よりかなり安く買えて幸運でした。
10cc - Tenology (UK 4CD-R+DVD-R, promo)
『Tenology』から箱と付属品を除いた形のプロモ・セット。
Producers - Barking Up The Right Tree (UK CD-R, promo)
アルバム『Made In Basing Street』からのプロモ・シングル。以前リリースされたシングルとはテイク違いです。
Graham Gouldman - The Halls Of Rock'N'Roll ((UK CD-R, promo)
アルバム『Love And Work』からのプロモ・シングル第3弾。CDでの正規発売はなく、配信のみだそうです。アルバム・ヴァージョンとほぼ同じですが、ジャケットの出来が素晴らしいです。
Graham Gouldman - Ariella ((UK CD-R, promo)
アルバム『Love And Work』からのプロモ・シングル第2弾。これもCDでの正規発売はなく、配信のみの販売だそうです。音も、アルバム・ヴァージョンとほぼ同じです。
ここまでの5枚はいずれもeBayで落札したものでした。
John Lees - A Major Fancy (JPN 2CD, deluxe edition, w/bonus sleeve + 3" CD-S)
EricとKevinが参加した、Barclay James Harvestのギタリストのソロ・アルバム。EUでリリースされたデラックス・エディションに幻の74年発売予定時のジャケットを付属、さらに先着購入者限定でシングル「宇宙の子供」(B面にEric参加)3インチ盤を付属しています。このシングルは日本未発売なので、いわゆる“妄想ジャケット”です。
10cc - Live In Concert In Swansea (UK 2CD-R, tour edition)
デザインがConcertLive.comそっくりだったので、当該サイトを検索しましたが、発売された形跡なし。てっきり、この売り手の私製ブートレグだろうと思っていましたが、いざ届いてみると10ccWorld.comのクレジットとGrahamのコメントが印刷されており、ConcertLive.comからの公式リリースらしい。どうやらコンサート会場のみで販売されたもののようです。
内容は、テレビ放送され、ブートDVDも出回っている2011年4月6日のウェールズ、スワンシーのライヴから、「Across The Universe」を除く15曲を1CDに収録、ボーナスCDとして同日に行われたGrahamのアクースティック・セット7曲を『Heart Full Of Songs』として付属させています。
ここからの4枚もeBayで落札したものです。
The Mindbenders + Lulu - To Sir, With Love (THI EP)
タイ盤のEPは別ジャケットのものを既に所有済みですが、これはアルバムの縮めジャケット。曲目も若干異なり、MindbendersはB-1の「It's Getting Harder All The Time」だけ収録です。
High Society - People Passing By (US 7", regular issue)
GrahamとPeter Cowapが中心となり、Friday Brownらが加わったHigh Society唯一のシングル。米国盤はデモ盤を持っていますが、今回、レギュラー盤を捕獲。ちゃんと発売されていたことに、不思議な安堵感がありました。
10cc - Une Nuit A Paris(The Original Soundtrack) (UK LP, sample)
夏も終わりのある日、eBayで左のレコードを発見。売り手の説明は要領を得ず、試聴もしていないという。「パリの一夜」の原型は1時間以上もあったという話なので、もしこれが1枚丸ごと「パリの一夜」だったら世紀の大発見、というところでしたが、いざ入手してみると、インナーグルーヴに刻まれたレコード番号は『The Original Soundtrack』のもの。針を落とすと、聴きなれたあのアルバムそのものでした。
とはいえ、盤面に少し傷があるものの、ノイズはなく、マトリックスは1/1で、これまで最も音がいいと考えてきたモービル・フィデリティ盤をしのぐ生々しい音でした。アルバム名ではなく「パリの一夜」と記されたタイトルを含め、珍盤として2012年の収穫に掲げておきます。

The Harvest of the Year 2012
(Jan. -Jun .)

2012年の収穫ベスト10 (上半期分)
(順不同)
The New Wave Band - Cecilia (ITA 7")
友人とのメールの中で、久々にこの曲の名前が出たら、直後にeBayに出品され、驚きました。最近出た10ccの評論『Cost Of Living in Dreams』にeBay高額落札番付のようなものがあり、10cc関連すべてを網羅したものとはいえませんが、その中にこのレコードもランクインしていました。
Producers - Made In Basing Street (UK CD, promo)
正規盤は上半期に間に合いませんでしたが(私の注文したサイトでは入荷済みですが、同梱の輸入盤が未入荷で引っかかっています)、こちらはフル・アルバムのプロモです。くがさんによると、正規盤とはミックス違いだそうです。
Producers - Garden Of Flowers (UK CD-S, promo)
2ヴァージョン収録のプロモCDシングル。こちらもアルバムとはヴァージョン違いらしい(少なくともプロモ・アルバムとは異なる)。
Producers - Freeway / Garden Of Flowers
(UK 12", LTD for Record Store Day)
「レコード・ストア・デイ」用に発売された限定12インチ・シングル。アルバム未収録を含む4曲入り。本来、店頭販売のみの扱いで、しかも日本にはほとんど入って来なかったこともあって、当初オークションでは高騰していました。
今回、新譜発売とタイミングが合ったため、Producers3連発となってしまいましたが、じつは下半期にも既に強力なアイテムが1枚控えています。
Graham Gouldman - Daylight (UK CD-S, promo)
ニュー・アルバム『Love And Work』からのプロモ・シングル。アルバムより数秒長いヴァージョンです。故Andrew Goldに捧げられた曲で、歌詞を読んでいたら改めて泣けてきました。なお、プロモ・シングルはもう1枚「Ariella」がカットされています。
Godley & Creme + Other Artists - Top Of The Pops 1065
(UK LP, BBC transcription disc)
BBCラジオの『トップ・オヴ・ザ・ポップス』、ありそうでなかったG&C出演の回です。「Cry」を歌っています。ヒットシングルの場合は2週続けて出るケースが多いので、この前後にもう1回出ている可能性もあります。
10cc + Other Artists - Top Of The Pops 593
(UK LP, BBC transcription disc)
「I'm Mandy Fly Me」を2ヴァージョン収録しています。本来なら今期のトップといえる収穫なのですが、盤質が良くないのでこの位置です。
10cc - Get It While You Can / Art For Art's Sake (IRL 7")
AB面が逆転したアイルランド盤シングルです。先にこちらを入手したので、アイルランドではこれが正規なのだろうと思っていましたが、オリジナル通りのカップリングもすぐに見つかり、ミスプレスの疑惑も生じてきています。
Jeff Smith - Gypsy In My Blood (UK 7", demo)
eBayでは毎回争奪戦になる、レア・シングルのデモ盤です。
なお、ここまでの9枚すべてeBayで入手しました。
Arrival - Jun So In Love (JPN 7", promo)
私が愛してやまないTony O'Malley氏を擁するArrivalの、日本でのみ発売されたシングルのプロモ盤です。特製の黒いアルミ・スリーヴ入りで、歌詞カード付、AB面同じ曲が入ってます。ヤフオクで入手したものです。制作の経緯など詳細は不明ですが、ファッション・メーカーとのタイアップ曲なので、そのメーカー関係者に配られたものではないかと思われます。レア度からいって、今期最高といっても過言ではないのですが、オリジナル・フォーとは無関係で、「トニー・オマリー? 何それおいしいの?」という方もいらっしゃるでしょうから、この位置に置いておきます。

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